東京外為市場・正午=ドル96円半ば、円売り一巡しGDP待ちのムード

東京外為市場・正午=ドル96円半ば、円売り一巡しGDP待ちのムード

ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円
正午現在    96.45/50  1.3557/62   130.77/88
午前9時現在  96.31/33  1.3549/54  130.49/56
前週末NY17時 96.23/24  1.3553/56  130.65/73
[東京 19日 ロイター] 正午現在のドル/円は前日ニューヨーク市場午後5時時点から若干ドル高の96円半ばの取引となっている。海外市場から引き継いだ円売りの流れが一巡し、利食い売りによって円安のモメンタムが相殺されると株高にもかかわらず、ドルの上値が重くなり、方向感を欠く値動きとなった。
前日ガイトナー財務長官が米景気が安定しつつあるとの認識を示したこと、米住宅市場が若干ではあるが下げ止まりの気配を示していること、大手米銀が不良資産救済プログラム(TARP)の返済を申請していることなど、ドルにとってポジティブな材料が出揃っている。
しかし市場は、大幅なマイナス成長が予想される本邦1―3月の国内総生産(GDP)(一次速報値)の発表を明日に控え、ポジションを傾け難い地合いとなっているという。
ドルは朝方96.63円まで上昇したが、前日からのドル/円反発で利食い売りのニーズが高まったことで96.12円まで下押しした。その後は96円前半を中心とする値動きに終始している。ユーロ/円も、一時は株高の勢いにのって130.91円まで上昇したが、その後は株価の上昇に乗り切れず130.17円まで下落、その後は130円後半を中心に推移している。
<GDP待ち> 
与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は19日午前の閣議後会見で、1─3月期GDPについて、それなりに下がっていることは事前に予想できるとしたが、過去の話のため大げさに騒ぐ必要はないと述べた。
民間シンクタンクを対象にしたロイターの聞き取り調査では、1─3月期GDPは前期比年率でマイナス15.7%の見通し。内需のマイナス寄与度が拡大することが予想されている。個人消費と設備投資は、それぞれ2四半期連続、5四半期連続のマイナスが確実視されている。
昨年10―12月期はマイナス12.1%だった。他方4―6月のGDPについてはプラスに回復するとの見方も出ている。
「明日のGDPは2ケタマイナスが織り込まれているとはいうものの、実際に数字を見て、もう一段の円売りが進むかもしれない」と東京都民銀行・外為業務部のシニア為替アドバイザー角田秀三氏は言う。
ただ、「いったん94円台を見た輸出企業は、97―98円台でドル売り予約を入れてくる可能性が高く、結果として、ドルが98円台を上抜けできないとすれば、そこが今後しばらくの天井になるだろう」と角田氏は予想する。
また、新型インフルエンザの国内感染拡大については、企業や消費者の経済活動の下押し効果が懸念されているが、マクロ経済的な影響もさることながら、「映像的に、駅などで多くの人がマスクをかけている姿は、円のセンチメントの悪化に貢献している」(角田氏)という。
<株離れ>
為替市場では、株離れという声も聞こえてきた。
ダウ平均株価は節目となる8500ドルに乗せ、日経平均は前日比254円高で前場の取引を終了、香港のハンセン指数は前日比2.50%程度上昇しているが、為替市場の反応は限定的となっている。
株価上昇は、投資家のリスク許容度の上昇につながるとの連想から、これまでは、特にクロス円の買い材料となってきたが、市場では、「株価と為替が離れてきた。もともと為替相場が株価のみで動くほうが不自然だった」(外銀)との声も聞かれる。さらに、投機マネーが大量に流入しているとされるハンセン指数はボラティリティが高過ぎ、「為替にとって、まともな材料になり得ない」(同外銀)とも言われる。
<豪ドル、ユーロ>
豪ドル/円は73円後半で、前日東京市場終盤の71円後半からレンジを切り上げている。豪中銀がこの日発表した5月の中銀理事会議事録は、国内外経済の回復の兆しを引き続き監視していくとの姿勢を示した。発表を受けて、豪ドルは小幅に強含んだ。 
早朝に豪準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は世界経済が回復に向かうなか、オーストラリアの金利は歴史的な低水準にある、との認識を示しており、豪中銀が今後も金利を据え置くとの見方が強まっていた。5月の豪中銀理事会では政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レートを現行の3.0%に据え置いていた。 
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドのヘッドオブFXストラテジー山本雅文氏は、きょう発表が予定されている「ドイツZEWや米住宅着工件数が市場予想を上回るようだと、対ユーロや対豪ドルで更なる円安もありうるだろう」と指摘した。
ロイターのエコノミスト予想では、5月独ZEW現況指数はマイナス90.0、景気期待指数はプラス20.0、4月の米住宅着工件数は52万戸、住宅着工許可件数は53万戸となっている。引用:ロイター

2009年05月20日 | トラックバックURL |

カテゴリ: 外国為替取引ニュース

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